せっかく北京に住んでいるのだから、と、有志が集まって「胡同倶楽部」なるものを作りました。「倶楽部」って名前がつくと、なんとなく正式っぽいけど、要は胡同をてくてく歩きましょう、という集まりです。一人で胡同歩き回るのって結構勇気が要るんだもん。みんなで歩けばこわくないからね(笑)
さて、その記念すべき第一回のクラブ活動の日。この日は東単から北上します。
まず行ったのは「寧都王府」
「北京市保護単位」と書いてあるのですが、 ほんとに保護単位なの???と思うくらい荒れてます。
屋根の上には草 がぼわぼわ。
奥に進もうとしたら、入口でおばちゃんに止められてしまいました。用の無いやつは入るな、とか言ってたらしい。うーん。残念。奥の建物は、もう少し保存状態がよさげだったんで、見てみたかったんだけど、ダメと言われちゃしょうがありませぬ。
ここ、寧都王府は、康熙帝の孫であった「寧都王」の館があった場所です。しかし彼は、権力闘争に敗れ、俸禄を止められ、屋敷は廃れてしまったそうな。 確かに廃れてる。廃れすぎの感もありますが。「廃れた」雰囲気を保つための演出なんだろか、この荒れ模様・・・
保護単位に指定されていても、まだ修復の進んでいない建物は、公開されてないものが多いのだそう。そのうち、ちゃんと修復されたら公開されるでしょう、との話も聞いたのですが、果たしてそれはいつになることやら。
そういえば、このあたりは、北極閣 という名前の胡同です。道光年間に、この建物が火災で焼失してしまったので、再建後は水神を祀る「北極閣」を敷地内につくったそうです。それで、このあたり一帯の胡同には、北極閣という名前がついているのだとか。ここは北極閣三条でした。
というわけで今日はここまで。続きはまたね。